富良野から十勝へ (5)  ガーデン巡り  イバイチの
旅のつれづれ


ガーデン巡り

「風のガーデン」

 翌朝チェックアウトの後、「風のガーデン」に行く。そのあとガーデン巡りで十勝・帯広に行く予定である。
 今回の旅行計画を立てている時に分かったのだが、2009年に旭川から十勝までに点在する7つのガーデンを結び 「北海道ガーデン街道」 と名付けたコースができた。「風のガーデン」もその中の一つである。
 そしてそのうち4施設を廻ると割引になるチケットが販売されている。しかし入場料を取るような大きなガーデンを4か所も巡ったら疲れてしまうと思って、割引チケットは購入せず、まず「風のガーデン」に入場することにした。前に述べたように、「風のガーデン」はテレビドラマのロケ地になったところだが、この庭園を造成したのは北海道ガーデン街道の一つである旭川市の「上野ファーム」を手掛けた人である。

 「風のガーデン」の場所は富良野ニュープリンスホテルの敷地内にあってホテルの駐車場の先から車で送迎してもらうようになっている。料金は送迎費用も含めて500円である。
ガーデンの中央部に白い瀟洒な建物があり、そこでTVドラマが進められたようで、同行の妻は建物の入り口のカーテンが風になびくさまはドラマそっくりだと言っていた。園内にはいたるところに花が咲いており、ゆるくカーブした小径を歩むとまた新しい花に出会えるつくりになっている。

 今まで見てきた草花を主体にした花畑とは違った、より立体的な花の庭園といった景観である。庭園の奥の方に中井貴一が扮する白鳥貞美が寝泊まりしたキャンピングカーが置かれているが、現在は倉本聰が書斎替わりに使用しているそうで立入禁止になっていて近寄れない。その手前には小川と池がありコスモスが咲いていて綺麗だったが、まだ庭園としては未完成のようだった。

富良野から十勝へ

 富良野を後にして国道38号線を南下し、占冠(しむかっぷ)に向かう。ここから道東自動車道が帯広を経由して足寄(あしょろ)まで続いている。占冠ICからトマムICまでは昨年(2009)10月に開通したのだが、レンタカーのカーナビは古くてまだ予定線でしか表示されていなかった。 高速道路無料化社会実験区間に道東道の全線が入っているので無料で帯広まで行ける。道東道は夕張ICと占冠IC間が平成23年(2011)開通予定なので札幌や千歳から足寄ICまでが高速道路で結ばれ、道東へのアクセスが大きく向上するそうである。

 2つの塔が印象的なトマムICの次は十勝清水ICでここには「十勝千年の森」というガーデンがあるが、だいぶ広そうで見切れないと思い割愛して「真鍋庭園」に向かう。帯広JCTから帯広川西道路に入り、芽室帯広ICで下りナビに従って行く。


「真鍋庭園」

 「真鍋庭園」は昭和41年(1966)開園の日本初のコニファーガーデンということで、「風のガーデン」の様に花がたくさん咲いているところではない。「日本列島植木植物園」というものがあり、北海道では「真鍋庭園」が唯一の見本園ということで−25℃でも育つあらゆる植物のコレクションを保有しているそうである。そして庭園経営のほかに園内にある珍しい植物や入手困難な植物も含め全国に樹木の生産販売をしている。

 あまりよい天気では無かったので、芝の道を歩くため足が濡れるからと長靴を勧められそれを履いて出かけた。最初は日本庭園である。つたの生い茂ったエントランスの棚が続く小路を行くと広い池があり鯉がたくさん泳いでいる。日本庭園には入口の「Manabe Garden」ではなく庭園の中央に大きく建てられた「真鍋庭園」の方がふさわしい。

 続いてヨーロッパガーデンに入る。いろんなコニファーの木々に囲まれて赤屋根の家がある。オーストリアのチロルハウスをモデルにして作ったそうだが内部の公開はしていない。ここでのんびりコーヒーでも飲めたら良いのにと思う。ぐるりと大回りをして再び遠い位置から赤い屋根の家を臨む。この家は矢張りヨーロッパガーデンのコア的存在である。

 芝生広場に出る。大きな柳状の樹の背後に赤い帯状に見えるのはサルビアである。広い芝生を経て小路は風景式庭園に入る。水の落ちる大きな音がする。8m滝である。庭園の背後を流れる札内川の伏流水を取り入れているとのことだが、石積みの法律限界が8mに抑えられているので、それより高い滝には出来なかったとのことである。

 小路はやがて林に囲まれたニジマスの池に出る。水の映る木々もほとんど動かず静寂そのものである。ゆっくり休む場所が無いのが玉に傷だ。池に沿って進むとガーデンセンターへの標識があり、庭園出口に続いている。ここの広さは24,000坪で東京ドームの1.7倍の面積だそうだが、大きな建物や東屋、滝や池そしてうっそうとした森林の間を通り抜けるとその何倍もあるような気がした。


 「紫竹ガーデン」

 「真鍋庭園」から国道236号線を南下し、西三線という直線道路を20分ほど走ると「紫竹ガーデン」に着く。ここは「紫竹ガーデン“遊華”」が正式名称らしいが、平成元年(1989)に紫竹明葉(あきよ)という女性が18,000坪の牧草地を購入してフラワーガーデンを始めたという。面積は「真鍋庭園」の4分の3の広さである。ここは花の色や種類などによって22のゾーンに分かれているそうだが、入口の正面にある庭には人が大勢居たので、林で分けられた左手の空いている方の庭に向かった。

 しかしそちらにはあまり花が咲いておらず、萩や名前が分からないピンクの花があちこちにあるだけでちょっと失望したのだが、正面の庭に行くといたるところにたくさんの花があり、クレマチスの庭とか赤い色や黄色い色の花だけでまとめた庭などに分かれていて、成程評判通りの庭だと満足した。

 庭の中央にはゆっくり休憩できる東屋がある。雨上がりで草花には水滴がたくさん付いていたが、ここで太陽光に反射しきらきら光る花びらの雫が見られればさぞ良かったのにと残念に思った。
 
 夕方になり「紫竹ガーデン」を出る頃、山を覆っていた雲も上がり始め、はるか先に日高山脈の山々が見え始めた。今夜は帯広市内に戻り北海道ホテル泊まりである。

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