今年の桜見物はどうしようかと思ったが、テレビなどで桜の開花情報などを見るうちに、近くにある桜でも見てみようと近接の桜を.何か所か見に行くことにした。
最初は水戸市の大洗寄りにある、しだれ桜で知られた六地蔵寺、宝蔵寺、常照寺の3っつの寺院である。
1.六地蔵寺のしだれ桜
小生の家は水戸市下市の備前堀に面して少し市街地から離れた田園地帯にある。大洗街道(国道51号線)の近くで、六反田の六地蔵といわれる六地蔵寺には車で5~10分の至近距離である。
水戸近辺は桜の開花時期に低温に見舞われ、東京が満開の頃水戸市の開花宣言が出て東京より一週間ほど遅れていた。六地蔵寺の桜も最近の暖冬気味の気温で、以前は4月8日の灌仏会の頃が満開だったが、ここ数年は3月末から4月初めが満開になっており、花まつりの灌仏会にふるまわれる甘茶はすっかりご無沙汰になっていた。(写真は満開のしだれ桜5景)
しかし今年は開花時期に低温が続いたこともあり、久し振りに4月8日に訪問した時が満開だった。そのため久し振りにお釈迦様の像に甘茶を掛け、甘茶を飲むことができた。(写真は花まつりの日にだけ置かれるお釈迦様の像2景)
六地蔵寺は本殿の他に水戸光圀が寄進した地蔵堂があり、本尊である6体の六地蔵菩薩立像が安置されているが、地蔵堂の前にも六地蔵の石仏像が置かれている。石像を覆うように咲く桜はソメイヨシノである。(写真は六地蔵石仏とソメイヨシノ2景)
弘法大師像の上には本殿の正面にある老木の後を継ぐ枝垂れ桜があり、主役の座がそろそろ移りそうである。(写真は後継ぎの桜2景)
昨年(平成28年)の六地蔵寺の桜についてはイバイチのフォトギャラリーで「六地蔵寺のしだれ桜」としてアップしてあり、また平成25年に「水戸市六地蔵寺桜20年の変遷」として以前から参詣して撮りためていた写真などをアップしたホームページがあるのでご覧になってください。 (写真は老木と若木が並んだ六地蔵寺桜)
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2.宝蔵寺のしだれ桜
六地蔵寺から国道51号線(大洗街道)を水戸市街地に向かうと水戸市谷田町地内の少し入ったところに宝蔵寺という六地蔵寺と同じ真言宗豊山派の寺院がある。山門に上がる階段の両側にはソメイヨシノがたくさん咲いている。
(写真は山門と桜2景)
山門を入ると向かって左手にしだれ桜がある。早咲きの一重のしだれで、ソメイヨシノが咲き始めの頃満開になる。(写真は早咲きの一重のしだれ桜3景)
ピンクの桜だが撮影する位置や光線の具合によってや赤にも見える。寺の建造物ともマッチして落ち着いた雰囲気がある。
このしだれ桜は六地蔵寺の桜と同じころ咲くので、覚えやすい。(写真は同上のしだれ桜3景)
宝蔵寺にはもう一種類、八重咲の紅しだれ桜がある。4本あるがまだ若木である。一重のしだれより10日くらい遅いのでソメイヨシノが散り始めの頃満開になる。一重のしだれ桜、ソメイヨシノ、八重のしだれ桜は咲く時期が微妙に違っているので、2回から3回訪問しないとそれぞれの満開の時の写真は撮れない。(写真は八重の紅しだれ5景)
3.常照寺のしだれ桜
水戸市吉田町にある常照寺は、備前堀から歩いて10~15分南下したところにある。戦国時代に吉田城があったところで、佐竹氏が秋田に移封されたことで廃城になり、その後水戸光圀によって創建された臨済宗大徳寺派の寺院である。(写真は常照寺山門)
寺の山門から石段を登り、赴きのある長い石畳が続く参道を進むと中門がある。中門をくぐると太い幹を持つソメイヨシノの大木が迎えてくれる。境内にもあちこちに大きなソメイヨシノがある。(写真は中門、中門近くのソメイヨシノ2景、境内にあるソメイヨシノ)
さらに進むと参道の右側に紅しだれの老木がちょうど満開になった花を咲かせており、以前と同様の風情を見せてくれていた。この寺では、以前は4月第1日曜日に行くとお茶の接待をしてくれたが、近は分からない。(写真は紅しだれ桜の老木4景)
近くにはその子供と思われる若木が数本あり、同じ紅色の花をたくさん付けていた。(写真は若木の紅しだれの花3景)
常照寺の東側には常照寺池という水辺があり、夏には蛍が飛び交い、冬は白鳥や鴨が半分凍結した池を泳いでいて、のんびり散策するのに良い場所である。
(以下次号)
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