「北アルプス展望のみち」から国宝仁科神明宮へ
平成23年(2011)3月に北関東自動車道が全線開通し、
水戸南ICから北関東道、上信越道、長野道経由で
豊科ICまで当分の間休日は千円で行けるというので
日曜日に出発し、首都高速を通らない気楽さで
のんびり走り豊科ICに9時40分に到着した。
最近新設された「安曇野北アルプス展望のみち」は
池田町立美術館のあるクラフトパーク周辺から始まる。
池田町美術館は北アルプス展望美術館の別名通り
北アルプスの山々や安曇野の、のどかな田園風景が
見渡される高台にあり、安曇野にゆかりのある芸術家の
作品が展示されている。(下の写真は美術館入口付近)
美術館の駐車場から少し下に「北アルプス展望のみち」
の道標と新しく舗装された道が出来ていた。
安曇野の集落の先には白く雪をかぶった
北アルプス後立山の峰々が立ち並んでいる。
道標の先に見える三つの大きな山塊は左から爺が岳(2670m)
鹿島槍ヶ岳(2889m)、五竜岳(2814m)である。
五竜岳の先は唐松岳から白馬岳に続いている。
しかし池田町は安曇野市の北にある町なので、
安曇野市の正面にある常念岳(2857m)はあまり良く見えない。
(写真は安曇野市堀金にある道の駅からの常念岳)
「安曇野北アルプス展望のみち」は道標から少し行ったところで、
道幅が狭まりハイキングコースになりそうだった。
まだ整備されていないところがあると聞いていたので
国道51号線に戻り、大町市に入ったところにある仁科神明宮に行く。
大町市は平安時代から仁科氏が治めていたが
ここに国宝になっている社があるとは知らなかった。
この仁科神明宮は本殿が神明造りの原形式を保存しており、
その手前にある中門を釣屋という建物で連結していて、
貴重な遺構ということで、神明造りで唯一の国宝に指定されているそうである。
杉並木の参道を上がると白木造りの伊勢神宮を小さくしたような拝殿に出る。
訪れる人は少なく、国宝の中門、釣屋、本殿の3つの社殿も
すぐ近くまで入って鑑賞できるようになっている。
静寂に包まれた境内を歩くと由緒のある社ではなく、
村の鎮守の様な親しみのある場所にいるような気持ちになる。
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