山陽路5

山陽路点描 (５）神戸ベイエリア

イバイチの
旅のつれづれ

６．神戸ベイエリア

 　岡山から新幹線で新神戸に行き、地下鉄で三宮駅に着いた。駅の東側にあるバスの発着所からホテルオークラ経由メリケンパークオリエンタルホテル行の専用のシャトルバスに乗る。今回の旅の終わりは少し奮発して、ライトアップされたウオーターフロントで過ごしたいと思ったからである。本当は家内と二人で楽しみたかったのだが、家内が最近はあまり長くは歩けないので残念ながら一人旅である。今回はエースＪＴＢの「出張応援価」というパックで、室料だけで１０,０００円という高級ホテルにした。神戸メリケンパークの先端にある半円形のユニークな形状のホテルで神戸ベイエリアの風景写真にもよく登場する。

　神戸メリケンパークオリエンタルホテルに到着したのは１６時頃だった。９階にある部屋からは神戸タワーや神戸ホテルオークラ、神戸海洋博物館が望める。神戸タワーの向かって左側には遊覧船発着所があり、神戸ホテルオークラの向かって右側にはイベント会場とコロンブスの乗ったサンタマリア号の復元模型があり、その後方には三宮方面のビル街が建ち並ぶ。

　そろそろ日暮れ時で、遊覧船乗り場からハーバーランドの大観覧車方面を散策した。ホテルはメリケンパークの先端にある中突堤にあり、Ｕ字型の入江の奥に遊覧船発着所がある。メリケンパークオリエンタルホテルの対岸にあるハーバーランドには、モザイクというオープンモールがあってグルメ、ファッション、土産物店など約８０店舗が集まっていつも賑わっている。（写真はホテルから眺めたハーバーランド、モザイク入口、モザイク内の通路、大観覧車）

　当初の計画ではモザイク下の波止場から明石海峡大橋付近まで周航するコンチェルトというクルーズ船に乗るつもりだった。日が暮れてから出港する乗船時間１時間４５分のディナークルーズに乗ると、船上でディナーを摂りながら夜景が見られるという魅力のあるコースである。しかし乗船料２，１００円の外にディナー料金が別にあり最低６,２００円である。更に飲物代がかかるのでかなり痛い出費になる。しかも天候はあまり良くなくて六甲の方は見えそうにもなく、何よりも話し相手が居なくては楽しみも半減するので止めることにした。因みに昼間のティークルーズに乗ると乗船料２,１００円＋１,５００円のワイン＆チーズセットからある。

　遊覧船発着所から神戸港周辺を回遊する船は海賊船タイプのヴィラジオイタリア（運行時間４０分、料金１,０００円）、神戸シーバスファンタジー（運行時間４５分、料金１,２００円）、神戸ベイクルーズオーシャンプリンス(帆船型)、ロイヤルプリンス(双胴型)（運行時間４０分、料金１,０００円）などがあるが、天候が悪いせいもあり１６時３０分以降出港するのは神戸ベイクルーズのロイヤルプリンスだけである。夜景は無理でも夕景だけでも見ようとそれに乗ることにした。他にメリケンパークから出港するルミナス神戸２（運行時間2時間、料金３,１５０円）という豪華客船があるが食事代が１万円以上なので対象外である。(写真はヴィラジオイタリア、オリエンタルホテルとファンタジー、オーシャンプリンスと後方はロイヤルプリンス）

　ロイヤルプリンスの最終出航時間は１６時４５分で日暮れにはまだ間があった。シルバーと中高生は８００円である。乗船して早速生ビールとから揚げ、つまみを買い、写真を撮るために三脚を立てて後方甲板に陣取る。コースは神戸湾から第１防波堤を出て、神戸空港、ポートアイランドの付近を通り、２階建ての神戸大橋をくぐって戻って来る様になっている。

　船からはオリエンタルホテルからホテルオオクラまでのメリケンパークが良く見える。一周して帰港する頃やっと夕闇に包まれ、大観覧車の照明が鮮やかになってきた。船を降りてからメリケンパークを散策し、ちょうど照明が点けられたサンタマリア号を撮る。

　ホテルに戻り一休みしているうちに夜も更け、部屋のテラスから夜景を撮る。
写真は①神戸タワーからホテルオークラ方面、②モザイク方面、③三宮方面そして④神戸タワーの夜景である。

　

ホテルの外に出て、さまざまな色に変化する大観覧車を眺めていると、その光が水面に反射して輝く海をかき分けながらクルーズ船コンチェルトが入港して来た。それは、まさに幻想の世界をさまよっているような光景だった。

７．帰宅

 　翌日は９時過ぎにホテルを出て、シャトルバス、ポートライナーを乗り継ぎ神戸空港に着く。ポートライナーから昨夜泊った神戸メリケンパークオリエンタルホテルが見える。スカイマークで１１時１０分に神戸空港を飛び立つと茨城空港には１２時２５分に到着する。搭乗中、晴れた空に飛行機雲が真っ直ぐな白線を描いていた。

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