H24年 水戸3公園の秋景色 イバイチの
旅のつれづれ


 平成24年(2012)11月に入って、体調を崩したため遠出の旅行をあきらめ水戸市内の公園の秋を探ることにした。始めに11月8日に七ツ洞公園に、次に11月20日に歴史館に、そして11月29日に偕楽園公園もみじ谷の秋景を楽しんだ。

1.七ツ洞公園

 七ツ洞公園は前回のブログに詳述してあるので、今回はそこに載せなかった部分の写真だけで構成した。

 水戸市都市計画部が平成16年に発行したパンフレットによると 「七ツ洞は、大小5つの池と清流、それらを取り囲む森から形成され、自然環境を豊かに残しており、池のほとりには古墳時代の遺跡である権現山横穴群も残されています。このように七ツ洞は、公園整備の資源として変化に満ちた池、清らかなせせらぎと起伏に富む森が融合し、素朴で1枚の絵のような風景を持ち合わせており、この要素を最大限に保全し生かしながら、生態系の維持を基本とする自然風景式庭園を基調として整備したものです。」 と記されている。(写真はダムA近くのフォーリー、フォーリー内部、第3の池と岸の森林と小さくパーゴラが見える、ダムC付近のパーゴラと壁泉、ダムCから振り返ってみた第三の池と四阿(あずまや)と橋のある風景)

 平成24年9月にその三分の一ほどに縮小したパンフレットが発行されたが、それにも同様の文言が記されている。 (パンフレットは観光案内所にあると思うが園内では遊具施設のある付近の管理事務所で保管している)
  実際に訪れてみても公園を周遊できるよう小道が続いており、池の区切りごとにフォーリー、パーゴラ、パビリオンなどが配置され、そこから通ってきた池や今から行く池の景観を眺めながら休めるようになっている。池から坂を登ると秘密の花園の花が咲き、森林庭園にはシャクナゲやモミジなどが出迎えてくれ、池を巡った時とは違った風景になる。まだ未完成の部分が多いが、この公園で一番好いのは訪れる人が少ないため、一人っきりで、または二人だけでゆっくりのんびり自分たちの世界に入って逍遥できることだと思う。 (写真は逆光の第五の池とパビリオン、パビリオンから振り返って見た第五の池とカスケードの流れ、秘密の花園と森林庭園を仕切るレンガの塀と樹木、森林庭園のモミジ2景)

2.歴史館の公孫樹並木

 茨城県立歴史館は公園ではないが、7月の大賀蓮の開花時期には常磐線の線路間近にある蓮池がピンクの蓮の花で一杯になる。また11月には構内にある公孫樹並木が真っ黄色に色づき、並木道はその落ち葉で見渡す限り黄色のじゅうたんを踏みしめて歩くようになる。(写真は銀杏並木4景)

 シーズン間近になると歴史館のホームページには毎日その日の状況が載るので、一番の見頃を知って大勢の観衆が集まって来る。歴史館の庭園は入場無料なので気軽に入場できるため、カメラマンや絵を描く人たちも多数集まって来る。
(写真はイチョウの絵を描く人々3景)

 敷地内には歴史館を造成する前にこの地にあった旧水戸農業高校本館を復元した建物や明治14年に建てられ県文化財指定の旧水海道小学校本館を復元したもの、300年前の農家を移築したものなどの建物や、茨城県誕生100年目の昭和46年に、その100年後の人々に現在の茨城の姿を伝えようと埋設されたタイムカプセルなどがある。また11月いっぱいは展示会場で特別展として「霞ヶ浦と太平洋のめぐみ―塩づくり―」という展示が行われていた。(写真は旧水海道小学校本館、タイムカプセル、入場券)


3.偕楽園公園もみじ谷の紅葉

 偕楽園は高台にある好文亭や古くからの梅林がある偕楽園本園とその下方の平地にある本園より2倍以上広い面積を持つ偕楽園公園に分けられるが、偕楽園公園の桜山から護国神社を経て下がった所に、もみじ谷という場所がある。ここには15種類170本のモミジとカエデが植えられていて、紅葉シーズンには午後9時までライトアップされるという話を聞き、夜のライトアップされたものではなく昼間の紅葉を見に行くことにした。(行った日はすでにライトアップの期間は過ぎてしまっていた)

 水戸市近辺では急に気温が大きく下がることは少なく、鮮やかな紅葉は見られないと思っていたし、ライトアップも終わったので盛りは過ぎただろうとあまり期待しなかったが、どうしてどうして、今が一番の見頃で色も赤、黄色とも鮮やかに染まっていた。水戸市内でもこんなに素晴らしい紅葉が見られるのかと感激し、認識を新たにした。(写真はもみじ谷の紅葉4景)

 この様に偕楽園から歴史館にかけては早春2月の観梅から始まり、4月の桜、5月のツツジ、7月の睡蓮、9月の萩、11月のモミジとイチョウ、その合間には年間を通して偕楽園公園に咲く春の水仙から秋のコスモスまで四季の草花を見ることが出来る。偕楽園から歴史館への遊歩道も広く取られており、この地域はウオーキングやのんびりした散策を楽しみながら毎月訪れたい場所である。(写真は同じくもみじ谷の紅葉4景)

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