　2020年（令和２年）5月に、「しまうまプリント」で下記の５種類のフォトブックを作ったことを　写真集（フォトブックを５種類作る　で紹介したが、その後もフォトブックを作ったのでその内容を紹介する。

　前回の表題は、「偕楽園の四季」「旅の思い出」「東北の景観（１）」「東北の景観（２）」「東北の景観（３）」の五つである。(写真はそのフォトブック）

　今回は、「北海道(1)、(２)」の２部である。

　「北海道（１）」は平成１８年（2006）５月に、２泊３日で函館に行ったときのことを函館浪漫紀行として編集したものと、平成２２年（2010）に、金婚記念旅行として９月に４泊５日の日程で大雪山旭岳姿見の池周遊、丘の町美瑛巡り、富良野、風のガーデンから帯広に行きガーデン街道の二ヶ所のガーデンをを見て歩いたことを写真を主体にして、文章はそれの説明をする形式で作成した。
（写真は「北海道（１）」の表紙

　「北海道（１）」の前半は函館浪漫紀行である。

　写真は「北海道（１）」の函館浪漫紀行の一部で、最初の写真は函館ハリストス正教会５景である。
　この正教会は函館が幕末の日米和親条約で最初に開港し、安政６年にカトリック元町教会と共に建立されているもので、この地区には多くの西洋建築物が残されている。
　次は坂の町函館を代表する八幡坂から函館湾内の摩周丸を見下ろす景観で函館山の夜景と共に、記念撮影のスポットになっている。
　その次はこれも有名な函館山からの夜景で、幸い天候には恵まれたが、寒かったことを思い出す。
最後は日本初の女子修道院であるトラピスチヌ修道院である。この日は天気が悪かったが、静かな雰囲気を楽しめた。
　大沼公園にも行ったが、雨で駒ケ岳は見えなかった。
　この時はJRの「特急はやて」が八戸まで、八戸～函館間を特急白鳥で青函トンネルを通って行く頃である。

　　「北海道（１）」の後半は金婚記念旅行で往復飛行機を利用した。空港は千歳空港ではなく行きは羽田から旭川空港、帰りはとかち帯広空港から羽田空港で、道内の移動はレンタカーだった。実は新婚旅行も北海道で、その時はまだ青函連絡船で行く時代だった。

　写真は「北海道（１）」の金婚記念旅行の一部である。
　最初の写真は「大雪山旭岳姿見の池周遊トレッキング」で、ロープウェイで、旭岳5合目まで行き、北海道で、最初に紅葉が見られるという景観をトレッキングしたがこの年はまだ色付き初めだった。
　次が「丘のまち美瑛のぜるぶの丘」で花畑や前田真三の写真館などを見た。
　３番目は美瑛の「青い池」で、まだあまり有名になる前の頃の景色である。
　4番目は「富良野の彩香の里」という花畑があり、十勝岳の噴煙を遠くに眺めながら、人っ子一人いない花を眺めた。
　５番目は同じく富良野の「ファーム富田」で、ラベンダーの富良野を全国に広めた農場である。
　６番目も同じく富良野の「麓郷の森」で、「北の国から」の舞台になった場所である。
　７番目はガーデン街道の富良野にある「風のガーデン」である。

　富良野から帯広に向かい、８番目は帯広にあるガーデン街道の「紫竹ガーデン」である。最後は帯広市近くの中札内村にある「花畑牧場」で、そこから旧国鉄の幸福駅を見て、帯広空港から羽田に帰ってきた旅の記録である。

　「北海道（２）」は平成２８年（2016）１０月に「北海道さいはての絶景紀行」というクラブツーリズムの４日間ツアーでの旅行である。　
　コースは羽田から稚内空港に飛び、オホーツク沿岸を知床、釧路を眺め釧路湿原を眺めて女満別空港から羽田に戻るコースである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

稚内ではノシャップ岬、稚内港北防波堤をみて宗谷岬に行き、宗谷駅に戻った。間宮林蔵が樺太に渡った記念碑や「日本最北端の地」碑の他に、マイナス１１．９°の気温に設定された流氷の塊が置かれている部屋や日本最北の宗谷崎灯台などを見た。

　稚内駅に戻る。日本最北端の駅との標示がある。JR宗谷本線稚内駅の発着時刻表では一日７本の発着しか無い。

　翌日はオホーツク沿岸のオホーツクラインと呼ばれる国道を、サロマ湖、能取湖、能取（のとろ）岬などに立ち寄り、知床半島に行く。オホーツクラインは対向車はほとんど通らず、人家も少なく、冬は流氷が押し寄せる北限の地との感慨をもたらす地域である。知床ウトロ温泉「ホテル知床」に泊まった。

その夜半風雨激しく、知床峠は降雪のため通行止めになって通れなくなり、知床五湖探勝の後、北方四島の国後（くなしり）島が間近に見える標津町を通り、根室市に行く。知床峠に行けなかったのは残念だった。

　根室半島の先端にある納沙布岬に着く。岬からは貝殻島が指呼の間に眺められる。ここには北方館・望郷の家があり、北方領土である択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島を臨みながら北方四島についての資料が多く展示されている。付近には北方領土返還を祈る碑などが数多く設置されている。

　根室から釧路に行く。釧路川畔にあるラピスタ釧路川に泊まる。
　釧路川に架かる幣舞（ぬさまい）橋には４人の女性像が置かれている。

　翌日釧路湿原展望台に行く。釧路湿原は日本の湿原の約６０％を占め、山手線がすっぽり入ってしまう広大な湿原である。
　釧路湿原から丹頂が多く生息している阿寒丹頂の里がある。バスの中からも何回かつがいの丹頂が見られたが、遠すぎて撮影できなかった。やがてバスは阿寒湖近くのオンネトーに着く。オンネトーは周囲２．５㎞の小さい湖で、北海道3大秘湖の一つといわれ、秀麗な阿寒富士と雌阿寒岳が臨まれる場所である。
　
　この旅ではオホーツク海沿岸は北海道の中でも人口も少ない過疎地帯で、産業は観光、漁業、牧畜であり、それををどう発展させるのか課題が多い。
　また北方領土や樺太を間近に臨み、戦後７５年経った現在も、ロシアとの国境問題を意識する地域だと、深く、重く感じる旅だった。

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(以下次号））

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