ハワイ

昭和５５年ハワイオアフ島　

イバイチの
旅のつれづれ

　　　　　　　　
　１９８０年（昭和５５年）初め、１９７９年末からロスに１ヵ月半滞在した事があったが、その帰りにハワイに立ち寄ってきた。平成２６年（2014）から３４年前の昔である。１月３１日の週末の金曜日から日曜日までの２泊である。日本到着は日付変更線があるので２月３日になる。(写真はハワイ諸島の絵葉書、ロス空港)

　まずロス空港午前９時３０分発のユナイテッド航空に乗る。ホノルル空港到着予定は午後１時０５分だが、２時間の時差があるため５時間３５分のフライト予定である。ロスに１ヵ月半滞在した後なので、土産などの荷物が多く運ぶのが大変なこともあり、荷物を受け取る前に空港内でＢudgetのレンタカーを借りる手続きをする。一人旅なのでコンパクトカーにしようと思ったが、エアコンが付いていないというのでフォードの大きい車を借りることにした。４８時間でデポジット（仮払金）８０＄だった。(写真はロス空港のユナイテッド機、Ｂudgetレンタカーの案内、借りたレンタカー)

　当時ハイウェイがＨ１とＨ２の２本しか無かった（２０１４年現在は４本に増えている）。ホノルル空港からＨ-1のハイウェイに乗り、更に州道７２号線に入りダイヤモンドヘッドの先の海岸線を走った。

　天気は曇りでココヘッドやハナウマ湾などのビーチを眺めながら走る。良い写真が少ないので絵葉書でカバーした。(写真はダイヤモンドヘッド、海岸の風景３景、シー・ライフ・パーク絵葉書、ココヘッド絵葉書、ハナウマ湾絵葉書、ハナウマ湾写真)

　夕方６時頃、ロスを出る前に予約したハワイアン・リージェント・ホテルに着いた。ハワイは日本語が通じると気軽に考えていたが、このホテルでは通じず英語でのチェックインである。レンタカーを借りる時も英語だけだった。ロスでの生活は他の日本人と一緒だったので特に不便は感じなかったが、ハワイでは一人旅なので小生のブロークン英語でも通じるかなと緊張して話したが何とか通じた。このホテルには日本人は殆んど泊まっていない様子である。(写真はハワイアン・リージェント・ホテルのパンフレット、ホテル外観、ホテルの部屋からワイキキの浜辺を眺める)

　ホテル内でひと休みをし、ハワイアンの歌を唄うグループを見たりした後、近くにある「インターナショナル・マーケット・プレイス」というショッピングセンターに行き、アロハの派手なのを買ってホノルルの街に出る。人通りが多く、なかでも日本のおばちゃん団体が日本語でしゃべりながら歩いていて、日本にいるように錯覚してしまうほどである。せっかくなので、日本人が入っておらず現地人が多いレストランに行きマイタイを飲み、シーフードの夕食を食べた。(写真はハワイアンを唄うグループ、インターナショナル・マーケット・プレイス入口)

　翌２月１日早朝、ワイキキの浜辺を散歩する。２月初めでもハワイは暖かく水浴している人もいる。ダイヤモンドヘッドとワイキキの浜辺を撮った写真が無かったので、絵葉書で代用した。美人（？）のアメリカ娘が居たので、写真を撮らせてもらった。(写真はダイヤモンドヘッドとワイキキ海辺の絵葉書、ワイキキ海岸、美人のアメリカ娘）

　今日はレンタカーでオアフ島を北上し、「ポリネシアン・文化センター」に行くつもりである。ワイキキからハイウェイＨ－１に乗り、更にＨ－２に入り、カメハメハハイウェイという名の州道８３号線を走るコースである。途中はパイナップル畑ととうもろこし畑が続いている。小さな教会の前で一休みして更に北上し「ワイメアの滝」という場所に着いた。(写真はオアフ島全景、ノースショアを巡るコースの説明、パイナップル畑、休んだ教会)

　「ワイメアの滝」はワイメア・バレーという自然公園の中にあり、５，０００種類もの熱帯植物があることで有名なのだそうである。ＪＡＬなどの観光コースでは無いので、日本人観光客は居ない。タイ出身のオーストラリア人だという女性に写真を撮って貰った。それがきっかけで何処に行くのかとか誰と来たのかなどと話をする。(写真はワイメアの滝絵葉書、滝の前で）

　因みに写真を撮ってくれと頼むのは「Ｗｏｕｌｄｙｏｕｔａｋｅｍｙｐｉｃｔｕｒｅ？」で、あるアメリカ人からそう言われてカメラを手渡されて判った言葉である。その前は殆んど手真似でプリーズと言うくらいだったが、それからは堂々と言えるようになった。
　公園の入り口から滝までは徒歩で３０分かかるので、有料のカートが走っているが歩いて行く人の方が多い。夏は滝壺で水浴が出来るそうだが、さすがに冬はそういう人は居なかった。(写真は睡蓮のそばを走るカート、自然公園の広場)

　オアフ島の北端近くはノースショアと呼ばれ、そこには「サンセットビーチ」という海岸がある。その名の通り美しいサンセットで知られるサーフボードのメッカであるが生憎曇り空だった。美しい夕陽は絵葉書で見て貰いたい。(写真はサンセットビーチの絵葉書、同じく写真）

　ノースショアの先端近く、カフクという場所に「カフク・シュガー・ミル」というサトウキビを絞る製糖工場があった。ハワイの製糖産業は１９７１年に最後の製糖工場が閉鎖され、サトウキビのままアメリカ本土の工場に運ばれ精製されるようになったが、「カフク・シュガー・ミル」には１時間に５０トンのサトウキビを絞っていた機械などがあったため、テーマのあるショッピングセンターとして工場跡地の見学ツアーがあるというので立寄った。
　他に売店やレストランがあり、歌手やバンドの演奏があるなど賑わいを見せていた。（写真はカフク・シュガー・ミルのパンフレット、製糖工場跡地の絵葉書、工場の入口付近)

　「カフク・シュガーミル」の近くに「ポリネシアン・文化センター」がある。ホームページを見ると“太平洋に浮かぶハワイ、ニュージーランド、イースター島に囲まれた三角形の海域―ポリネシア。このポリネシアの太平洋に浮かぶハワイ、ニュージーランド、イースター島に囲まれた三角形の海域―ポリネシア。このポリネシアの６つの国や地域を半日で楽しみながら体験できるテーマパーク、ポリネシア・カルチャー・センターとある。　また地域を半日で楽しみながら体験できるテーマパーク、ポリネシア・カルチャー・センター”と書いてある。

　ポリネシアの６つの国とは、①サモア、②アオテアロア（ニュージーランド）、③タチヒ、④フィジー、⑤トンガ、⑥ハワイである。それぞれの国の特徴を各村に展示してあり、ガイドが日本語で説明してくれるのでその団体の後ろについて行きガイドの説明を聞きながら歩いた。(写真は文化センター入口、センター内の一部、フィジー村入口、センター内の絵葉書２景）

　その後「カヌー・ページェント」というポリネシア各村を代表するダンサーたちがカヌーに乗って登場するエンターテイメントショーを見ることにした。

　「カヌー・ページェント」はセンターの中央を流れる川を各民族の衣装を身に付けたダンサーがカヌーに乗って川を下って行くもので、各ダンサーがそれぞれの国の衣装を着け、特徴あるダンスをしながら進んで行くもので、観客は川岸の左右からそれを見物するという趣向である。これは入場料だけで見られるというので、昼間で最も人気のあるショウだそうである。

　良く見える場所に陣取ってパイナップルをくり抜いて中にアイスとパイナップルの小さく切り分けたものが入ったジュースを飲みながら観た。国や民族のの名前を書いた標識が各カヌーの前に取り付けられているがマオリ、サモア、タヒチ以外は撮り損なった。

　２時間弱のショウだったが、パイナップルジュースもおいしく、各カヌーも適当な時間にゆっくりと現れるので、のんびりと眺められた。このショウを見ただけでもハワイにきた甲斐があった気がした。(写真はカヌー・ページェントショー１６景－絵葉書１枚含む)

　そこからホノルルに戻り、午後６時頃ホテルに着いた。昨夜行こうと思ったが満員で入れなかったビアホールに行く（ビアホールの名前は失念した）。今夜も混んでいたが、スタンドに場所を確保して３種類の生ビールを飲む。隣の席で前から飲んでいた人はドイツから来たという。ドイツとフランスのハーフで、トニーと呼んでくれと言っていた。ペンキ屋で、４週間のヴァケーションでハワイに来たという。こっちは３日間の休暇だと言ったら｢Oh! That’s too bad｣と言われてしまった。

　翌２月２日(土)は疲れて朝寝坊をしてしまった。特に予定は立てずにいたので、ホノルルで一番大きい「アラモアナショッピングセンター」に行き家族の土産にフラの衣装を買った後、町を散策する。夜の雑踏に比べて閑散とした感じである。(写真は街角風景)

　帰りの飛行機はＪＡＬの１４：５５発の便である。成田到着予定は日付変更線を通るので、翌２月３日の１８：５０という事だった。係員たちが久し振りに日本語だけで話すのを聞いて居ると、前年の１２月１４日に成田を出発してから５０日が過ぎており、ああ日本に帰るんだという実感が湧いてきて残念な様な、ホッとした様な、複雑な気分だった。(写真はホノルル空港のＪＡＬ機２景）

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